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シーア・インサイト・セキュリティ 電子文書とログ情報の管理サービスを拡販

2003/03/03 19:14

週刊BCN 2003年03月03日vol.980掲載

自治体、医療機関などに売り込み

 シーア・インサイト・セキュリティ(向井徹社長)は、NTTデータと提携し、ログ情報保護ソフト「Seer Under-Cover(シーア・アンダーカバー)」と、NTTデータの電子文書証明サービス「SecureSeal(セキュアシール)」を組み合わせたサービス「Under-Cover with SecureSeal(アンダーカバー ウィズ セキュアシール)」の販売を開始した。自治体や医療機関、金融機関など、公共分野を中心に拡販を図る。

 10A.txt「シーア・アンダーカバー」は、サーバーで生成されるログ情報を、リアルタイムでバックアップを複数作成し、ログ情報を保護する。改ざん・削除された場合には、そのログ情報を、リアルタイムで自動検知・復元する。

 また、改ざんされた場合は、指定の管理者に自動通知する機能も備えている。

 「セキュアシール」は、電子的な指紋「ハッシュ値」を利用して、電子文書の非改ざん証明と作成時刻証明を行い、データの原本性を保証するサービス。

 NTTデータが運営する電子文書証明センターに登録すると、証明書が発行され、「いつ作成したのか」、「作成後、改ざんされてはいないか」を検証することができる。

 両者を組み合わせることで、ログ情報のリアルタイムの改ざん検知・保護と、非改ざん証明、時刻証明を同時に行え、電子文書の証拠能力を大幅に強化できる。

 このような電子文書管理サービスとログ情報管理を組み合わせたサービスは、「国内では初めて」(向井社長)という。

 既存のサーバーシステムなどに組み込んで提供していく必要があるため、カスタマイズやサポートなどをともなうシステムインテグレーション方式で提供する。

 両社および、両社が提携するシステムンテグレータを通じ販売していく。価格は180万円から。

 まずは、セキュア(安全)なログ情報の管理が必要とされる自治体をターゲットに、販売を進めて行き、医療機関、金融機関などへも展開していく構え。

 向井社長は、「『誰が、何を』以外に、『いつ』という情報を知る必要があることは徐々に理解されてきた。しかし、より完璧な電子文書管理を行うためには、そのログ情報をしっかり保護する必要がある」と強調する。

 そのうえで、「新サービスでは、よりセキュアなサービスを安価な価格で、早期に導入できる」と語っている。

 アドレスはhttp://www.seerinsight.co.jp/
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