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PCA Dream21で06年に売り上げ15億円へ

2003/03/03 19:14

週刊BCN 2003年03月03日vol.980掲載

新パートナー制度「PSIP」開始

 ピー・シー・エー(PCA、大炊良晴社長)は、同社が開発したERP(基幹業務システム)ソフト「Dream21」を販売するパートナー制度「Pca Systems Integration Partner(PSIP)」を新設、参加企業を募集する。PSIPは、Dream21のモジュールを利用して業種システムなどを構築することができる。すでに一部のシステムインテグレータとは案件を進めてきた。今回、広くPSIPを募集することで、Dream21の拡販につなげていく。2003年の目標は出荷本数50本、売り上げ7500万円だが、04年には同250本、同4億円、05年には同400本、同8億円、06年には同700本、同15億円にまで拡大させていく計画だ。

 同社では業務ソフト市場について、「00年を境に市場がダウン気味となり、スタンドアロン製品の売り上げ減少など厳しい状況が続いていた。しかし、03年のIT投資促進税制や04年の消費税改正がなど、業務ソフト業界にとってようやく追い風が吹き始めた」(大炊社長)と分析する。

 「ちょうど4年前に開発を始め、他社との差別化に注力してきた。これを事業の柱として売り上げを拡大させていきたい」と語る。

 現在、全国で「PCA製品戦略フォーラム2003」と題した説明会を開催中で、この説明会を通してPSIPの参加企業の募集を行い、パートナーの数を増やしていく計画だ。

 PSIPは、システムインテグレータ、プログラムを開発している企業、コンサルティング会社などが対象。入会金30万円、年会費18万円で、標準の仕様書、サンプルプログラムなどを提供する。

 「Dream21は、当社の従来の顧客層よりも規模の大きな顧客をターゲットとしている。2000年問題でリプレースしたマシンの入れ替え需要などを狙っていくことができる。システムの価格としても、当社として初めて300万円から1000万円規模のコンサルティング、導入支援、サービス、保守などを含めたビジネスを行っていく製品で、PSIPに参加していただくパートナー各社にとっても十分にメリットがある」(折登泰樹・取締役営業本部長)という。

 同社では、今回のPSIPを通じ業種システムなどの分野に進出していくことで、「04年は売上目標4億円で中堅企業向けERP市場での本数シェア4.5%獲得を目指しているが、06年には15億円の売り上げ、本数シェアを10.76%まで拡大し、中堅企業向けERPベンダー上位3社の仲間入りを果たしていきたい」(折登取締役)としている。
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