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ソフォス 英セキュリティベンダー、販売代理店網を拡充へ 2次店の支援プログラムも新設

2003/09/22 19:32

週刊BCN 2003年09月22日vol.1007掲載

 英大手セキュリティベンダーの日本法人、ソフォス(横浜市中区、アラン・ブロデリック社長=写真)は、販売代理店の拡充を急ぐ。現在、1次代理店はシー・エス・イーなど3社だが、年内に5-6社へ増やしていく方針。また、2次代理店のパートナープログラムを新たに設ける予定で、2次代理店への支援体制も強化し、幅広い代理店網の構築に力を入れる。

 同社はウイルス対策ソフトに特化したセキュリティベンダーで、企業向け市場のみで展開している。製品ラインアップは、アンチウイルスソフトを軸に、管理ツールなど合計4種類を揃えている。主力製品であるウイルス対策ソフトは、クライアントやサーバー向けに限らず、PDA(携帯情報端末)や携帯電話向け製品も用意しており、売上高の約90%を占めている。企業向けでの利用を意識し、システム管理者向けのマネジメント機能やレポート機能が充実していることが特徴だ。

 現在、英国本社を中心に7か国に支社を設立し、世界約150か国で販売している。ワールドワイドで1000万人以上のユーザーに提供しているという。ここ数年、売上規模は約40%増で急成長している。日本市場では、1997年から販売代理店を通じて事業活動を開始。00年に日本法人を設立し、本格的に市場参入を果たした。日本法人の02年度(03年3月期)の売上高は約4億円。

 直販は行わず、すべて販売代理店を通じた間接販売。現在の販売代理店はシー・エス・イー、フォーバルクリエーティブ、セリングビジョンの3社。同社ではこの3社に加え、販売代理店となるパートナー企業を年内に2-3社増やしていく方針だ。これまでは、全製品が日本語に対応していなかったが、次期バージョンではすべて日本語に対応する。

 また、日本国内で製品の実証実験を行える環境を構築するなど、「日本法人の設立以来、徐々に進めてきた製品開発や社内での拡販体制がようやく整った」(ブロデリック社長)と、販売代理店の拡充に踏み切る。

 さらに、1次代理店の拡充に加え、2次代理店の数も増やしていく方針。このため2次代理店を支援するパートナープログラムを、年内に新設する。ブロデリック社長は、「これまで、2次代理店への支援プログラムはなかったが、制度の新設により、2次代理店とも密接な関係を築くことができる。ユーザーの生の声を聞く環境も増えることで、日本独自の製品開発などにもつなげられる」と期待している。
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