ソフト開発のコンピュータ・アソシエイツ（CA、三ッ森隆司社長）は、サイボウズ（須賀宣社長）と提携し、バックアップ・リカバリーソリューション「BrightStor ARCserve Backup v9（ブライトストアアークサーブバックアップ）」の販売を強化する。サイボウズのグループウェア「サイボウズガルーン」とのシステム連携のための共同検証を行い、両製品が連携して動作することを可能にすることで、「サイボウズガルーン」ユーザーに「ブライトストア」の拡販を図る。両社では今後も、販売・マーケティングで協業体制を確立していく。

　「サイボウズガルーン」が、バックアップ・リカバリーツールと連携したのは今回が初めてとなる。両社は、今年夏から両製品の連携動作を確認するための共同検証作業を進めてきた。

　CAは、大規模向けグループウェアとして、発売後約1年で10万人以上のユーザーを獲得している「サイボウズガルーン」とのシームレスな連携が可能なことを武器に、既存の「サイボウズガルーン」ユーザーへの拡販を図る。

　一方、サイボウズは、「ユーザーに提案するたびに、バックアップ機能との連携を求める声が多かった」（野水克也・エージェント事業本部コミュニケーション戦略部リーダー）ことから、バックアップツール市場で実績のあるCAを提携先として選んだ。

　「ブライトストア」は、年間約5万本を出荷しており、IT関連調査会社のミック経済研究所の調査レポートによると、ウィンドウズ環境でのバックアップツールとして、日本でのシェアは約70％に達しているという。

　両製品の連携をパートナーやエンドユーザーに広くアピールするため、効率的な運用をわかりやすく説明したマニュアルを11月下旬に提供する。これにより、パートナーの販売および導入を支援していくことになる。

　このほか両社は、販売・マーケティング面でも協業体制を確立する予定。サイボウズが開催する製品セミナーにも「ブライトストア」を展示するなど、共同でプロモーション活動を手がけていく。

　CAの小川直樹・営業・マーケティング統括本部マーケティング本部BrightStorブランドユニットプロダクトマーケティングマネージャーは、CAのブライトストアが、「サイボウズガルーンとの連携を実現した唯一のツールとしてアピールできることは非常に大きなメリット」と期待しており、シェア拡大に本格的に乗り出す考えだ。