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シトリックス・システムズ デバイス企業もパートナーに 年内に国内CBAメンバーを50社へ

2003/11/24 19:37

週刊BCN 2003年11月24日vol.1016掲載

 シトリックス・システムズ(マーク・テンプルトンCEO兼社長)は、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)などと相互補完でソリューション開発を行うパートナー戦略「シトリックス・ビジネス・アライアンス(CBA)」プログラムを、PDAや携帯電話などデバイスベンダーやプリンタ関連メーカー、CRM(顧客情報管理)ベンダーなどに拡大する。同社が注力してきた「サーバー・ベース・コンピューティング市場」だけでなく、企業の情報資源を集中化して各種デバイスから接続を可能にする「アクセス・インフラストラクチャ市場」に事業を拡大しているためで、年内にCBAメンバーを国内50社(現在20社)程度に増やす。

 国内のCBAプログラムは今年7月に開始されたが、先行する世界のCBAプログラムには、現在約1400社が登録。「最近ではデバイスやプリンタ関連メーカー、バイオメトリクス(生体認証技術)などを扱う企業が、付加価値を求めてパートナー関係になる例が増えてきた」(ディビッド・ジョーンズ・コーポレートデベロップメント担当上級副社長)と話す。CBAプログラムは3種類に分かれているが、こうした企業は、エントリーレベルの「チャーターパートナー」として登録するケースが増えている。

 米国ではこのほか、同社とストレージベンダーのイーエムシーコーポレーション(EMC)などと共同で顧客企業向けにアプリケーション情報の一元管理を共同で行なう業務提携をしているが、「このような『セールスマーケティングプログラム』を日本でも拡充したい」(同)と、CBA以外にも販売やマーケティング、サポートなどで協業を進めるパートナーを開拓する考えを示している。

 また、シトリックス・システムズは主要製品の「シトリックス・メタフレームXP」を単体製品としてではなく、「シトリックス・メタフレーム・アクセス・スイート(製品群)」として4種類の製品を米国でリリースしているが、「日本語化していないスイート製品の一部をいち早くローカライズして、日本市場に投入したい」(同)と、新たな製品戦略を計画している。
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