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コンピュータ・アソシエイツ インテグレーション、ラボを開設 自社ソフトとハードのマッチングを検証

2003/12/15 19:39

週刊BCN 2003年12月15日vol.1019掲載

 コンピュータ・アソシエイツ(CA、三ッ森隆司社長=写真)は2004年1月にも、パートナー企業のハードウェアとCAがもつソフトの互換性を検証するラボを開設し、専任組織を立ち上げる。今年6月に設置したストレージソフト「ブライトストア」ブランドの製品検証センター「ブライトストア・ビジネス・デベロップメント・センター」を拡充し、CAのソフト全般を日本市場に適した製品としてインテグレーションを行う。

 パートナー企業のハードとCAのソフトを検証するラボは、東京・新宿本社内に設置する。「単なるハードとソフトの製品検証だけなく、日本市場に適したソリューションとしてインテグレーションを行う」(三ツ森社長)センターとして位置づけており、ラボの設立にともない10人程度のインテグレーション専任組織を立ち上げる。

 「携帯電話やPDA(携帯情報端末)などモバイル機器との互換性を検証する」(同)こともターゲットに入れている。CAでは、今年6月に「ブライトストア・ビジネス・デベロップメント・センター」を設置し、ストレージ分野の製品検証をはじめ、パートナー企業がCAのストレージソフト「ブライトストア」を活用してビジネスを拡大するための支援策を提供してきた。

 加えて、日本市場向けの製品ラインアップの充実や製品品質の向上などを目的に、主要パートナー各社で構成する「ブライトストア・アドバイザリー・カウンシル」も設立。製品の技術や日本向け製品の開発に関わる仕様、品質などについて米国本社のR&D(研究・開発)部門に助言するなど、ストレージビジネスを拡大する環境も構築している。

 今回、ラボとインテグレーション専任組織の新設することにより、ストレージ分野だけでなく、ビジネス全体を拡大していく体制が整う。

 特に、「内部情報漏洩対策など需要が高まりつつあるセキュリティ分野に着目している」(同)と、セキュリティ製品「イートラスト」ブランドの拡販に注力。「今年度(04年3月期)上期で前年同期比約3倍になった同製品売上高をさらに伸ばしていく」としている。今年度9月中間期における同社の売上高は「前年同期比約10%増」だったという。通期では前年度比15%増を見込む。日本市場に適した製品を増やしていくことで、「今後3年間で、ワールドワイドにおける日本法人の売上構成比で、まず10%にする」ことを目指していく。
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外部リンク

http://www.caj.co.jp/