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ノベル 認証管理ソフトなどの販売パートナー拡充へ 中小企業向けにも販売

2004/04/26 20:44

週刊BCN 2004年04月26日vol.1037掲載

 ノベルは、認証管理ソフトなどを中心としたセキュリティソリューション「エヌシュア」の拡販に向け、販売パートナーの拡充に乗り出す。3月下旬に販売開始したエヌシュアの新バージョンにより、設定や管理を容易にしたことで、従来メイン顧客であった大企業に加え、中小企業に強いパートナーを拡充し中小企業への拡販も図る。「エヌシュア」の製品群は合計4製品。中心となるのは、認証管理ソフトの「ノベルアイデンティティマネージャー」。

 企業内でアプリケーションごとに個別設定されているIDを統合管理する機能を提供する。IDを1つに統合管理することで管理コストを削減でき、「従来の個別にIDを管理するシステムに比べると、約半分のコストで済む」(飯田敏樹・マーケティング本部プロダクトプランニンググループ)という。

 「1000人以上の大企業が中心顧客」(伊藤由規・マーケティング本部長=写真)というエヌシュアは、導入や運用時にXMLなどの高度な技術がユーザー側に必要とされていた。新バージョンでは、設定・運用を容易にし、ウェブブラウザ上でポリシー定義などを行えるようにした。これにより、「中小企業のユーザーにも導入しやすく、100人前後の企業規模もターゲットに入ってくる」(伊藤マーケティング本部長)とし、販売パートナーを拡充することで、ユーザーの裾野を拡大させる考えだ。エヌシュアの現在の販売パートナーは、NECソフトや日立ソフトウェアエンジニアリングなど15社。これを早期に20社まで拡充していく計画だ。

 ノベルでは昨年4月に販売パートナープログラムを初めて設け、パートナー網の整備に着手した。エヌシュアのほか、プラットフォーム統合ソリューションブランド「Nterprise(エンタープライズ)」など4つのソリューションブランドごとに、それぞれパートナープログラムを揃えている。エヌシュアを中核としたセキュリティビジネスはすでに、「ワールドワイドで売上高の約50%占めている」(伊藤マーケティング本部長)まで成長しており、新バージョンでは、発売後1年間で20億円の売り上げを見込む。
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