ニュース
コア IT資産管理ソフトの売り上げを4倍に セキュリティ管理が可能
2004/07/12 21:03
週刊BCN 2004年07月12日vol.1047掲載
コアの「ITAM」とマイクロソフトの「SMS2003」の自動連携により、インベントリ収集をはじめソフトウェア配布、マイクロソフトのアクティブディレクトリなどを一元管理することが可能となる。導入企業は、①社内のどこで何台のパソコンが稼動しているか、②ソフトウェアライセンスのバージョン管理や監査対策、③誰がどのIT資産管理を利用しているか──などを把握できるようになる。
なかでも、SMS2003で取得したソフトウェア情報を、ITAMのセキュリティ分析レポート機能を用いてIT資産のセキュリティ修正プログラム対策が行えるのが最大の特徴。コアの大内幸史・新規・特別事業カンパニーネットワークソリューション事業部長は、「企業では、増え続けるIT資産の効率的な管理や正しいソフトウェアライセンス管理、正しい資産管理状況把握が求められている」ことから、「IT資産管理ソフトでセキュリティを切り口としたビジネスに着手できる」と見ている。
IT資産管理ソフトとクライアントパソコン構成管理の組み合わせは、「マネジメントツールとして活用したいというニーズが顧客企業のなかで高まっていることを、多くの販売パートナーから聞いた」(大内事業部長)という。
これまでは、IT資産管理とクライアントパソコンの自動連携を販売パートナーがカスタマイズしてユーザー企業に提供していた。そのため、開発コストやトラブル発生時のサポートなどを販売パートナーが請け負っていた。ITAMとSMS2003の自動連携により、コアとマイクロソフトは専属のサポートチームを結成。「顧客企業からの問い合わせに迅速に対応できるようになる」(同)と語る。
コアにとっては、マイクロソフトのSMS2003を販売するパートナー企業がコアのITAMも販売することで、販売パートナー数が現状の3倍以上に増える。しかも、「セキュリティ関連に強いパートナー企業の拡販も期待できる」という。IT資産管理ソフトビジネスの売上高は、販路の拡充により「昨年度の4倍以上を見込む」(同)と自信をみせる。
今後は、IT資産管理ソフトでセキュリティビジネスにも事業領域を広げていく狙いから、セキュリティベンダーとの連携なども図っていく方針だ。
- 1