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エス・アイ・サービスなど3社 SAP/R3の新サービスを開始 保守・運用コスト削減に貢献

2004/07/19 21:03

週刊BCN 2004年07月19日vol.1048掲載

 エス・アイ・サービス(高橋愛美社長)、ウイングアークテクノロジーズ(旧翼システム、内野弘幸社長)、インテリグループジャパン(ウナマタラ・スリニワス社長)の3社は8月1日、3社のツールを組み合わせて大企業向けERP(統合基幹業務システム)「SAP R/3」の保守・運用コストを削減するサービスを提供開始する。SAPジャパンのセールスパートナーであるシステムインテグレータ向けに供給する。

 3社はこのほど、共同プロジェクト「SLC(システムライフサイクル)アーキテクチャグループ」と呼ぶコンソーシアムを立ち上げ、「バリューアップグレード・サービス」の展開を決めた。同サービスは、システムのアップグレードの設計やR/3と他のシステムとの連携、帳票作成など3社のツールを組み合わせて提供。従来は、アドオンで開発していた機能をツールを組み合わせ置き換えることで、アドオンの改修費を削減できるという。

 同サービスではまず、インテリグループジャパンのアップグレード用分析ツール「アプティマイザー」を使い、改修が必要になるアドオンのプログラム数を分析する。改修すべき部分を見い出すことにより分析・改修に必要な工数が削減できる。このツールを使って過去に実施した分析では、帳票作成やデータ連携に使うプログラムが企業のアドオンの約7割程度に及ぶことが分かった。

 さらに、エス・アイ・サービスのR/3専用アダプタ「コネクトプラス」により、R/3の標準インターフェイスを活用でき、ウイングアークテクノロジーズの帳票作成ツール「スーパー・ビジュアル・フォーメイド」とレポーティングツール「ドクターサム」で、帳票システムを構築できるため、システム再構築後の保守が軽減できる。
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