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沖電気工業 マーケティングと設計で 上海に現地法人設立

2004/11/08 21:15

週刊BCN 2004年11月08日vol.1063掲載

 日本のITベンダー各社がソフト開発や半導体設計などで中国に現地法人を設立している。そのなかで沖電気工業(篠塚勝正社長)もこのほど、上海に半導体のマーケティングと設計を行う現地法人「日沖科技(上海)有限公司」(牛田祐生董事長)を設立し、このほど業務を開始した。新会社は沖電気にとって中国で3番目の半導体事業会社で、沖電気グループの中国拠点はこれで8社となる。同社は、中国で2006年度に600億円と03年度に比べ3倍以上の売上高を目指す。新会社の資本金は2万USドル、人員は約20人。

 日沖科技は、中国市場向けにPHS用LSI、携帯電話着信メロディ用の音源LSI、電子辞書やおもちゃ用のメモリ、デジタルオーディオ用マイコンなどの成長分野の製品について、マーケティングや設計を行う。現地にマーケティング、設計の拠点を置くことで現地の顧客のニーズを的確に把握し、中国市場に合った製品を開発し、きめ細かいサポートを実施する。

 沖電気は、83年に販売拠点である沖電子(香港)有限公司、02年には同じく日沖電子貿易(上海)有限公司を設立。今年6月には北京と深に駐在員事務所を設置するなど、中国での半導体事業拡大を狙って積極的に拠点展開を進めている。
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