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ソニックウォール サポート体制を拡充 24時間365日オンサイトを全国展開へ

2004/11/22 21:15

週刊BCN 2004年11月22日vol.1065掲載

 セキュリティ機器開発・販売の米ソニックウォール(マット・マデイロス社長兼CEO)は、日本での24時間365日のオンサイトサポートの提供エリアの全国展開に着手した。現在24時間365日対応のオンサイトサポートは、東京23区、横浜市内、名古屋市内、大阪市内の4エリアに限られているが、来年から対応する範囲を拡大していき、将来的には全国をカバーするサポート網を築く。

 同社は、中堅・中小企業(SMB)向けセキュリティ機器の開発・販売が得意なだけに、SMBからのニーズが強い24時間365日のオンサイトサポートのエリアを拡充し、サポートも手厚くすることで、拡販に弾みをつけたい考え。すでに2002年12月には「カスタマーサポートセンター」を開設し、サポート体制強化を進めてきた。

 今年10月1日付で、日本オフィスの責任者であるカントリーダイレクタに就任した内山高夫氏は、日本市場での販売戦略について、「サポートの充実」を重点施策の1つに挙げており、24時間365日のオンサイトサポートのエリア拡大に着手に踏み切ったという。

 内山カントリーダイレクタは、「(当社の顧客は)中小企業が大半だけに、価格と機能だけでなく、サポートでも中小企業向けの取り組みを行う必要がある」とその理由を説明する。販売代理店やリセラーと協力して、全国をカバーするサポート体制を作る考えだ。

 同社の主軸製品となる複数のセキュリティ機能を盛り込んだ統合型アプライアンスは、SMBをターゲットにした製品で、「他のセキュリティベンダーに先駆けて統合型アプライアンスを最初に提供開始した」(内山カントリーダイレクタ)。使いやすさと低価格で他社と差別化しており、ワールドワイドで約54万台、日本市場では約4万5000台の販売実績がある。

 10月下旬からは、1台のハードウェアで、ウイルス対策、ファイアウォール、VPN(仮想私設網)、IPS(不正侵入防御)などの機能を無線LAN環境でも利用できる新製品を発売した。価格も13万8000円からと、中小企業向けに安価に設定している。
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