【ソウル発】三星電子は、1983年にパソコン事業を始めてから23年目の今年5月で、デスクトップパソコンとノートパソコンを合わせた韓国内でのパソコン累計販売台数が1000万台を突破したと発表した。

 83年に8ビットパソコン「SPC-1000」でパソコン市場に進出した三星電子は、93年のエコロジーパソコン「グリーンコンピューター」の発売で本格的に注目されるようになり、94年にはシェア22.2%を獲得して初めて国内市場で首位になった。

 三星電子はこの時から04年まで11年間国内首位を維持し、韓国パソコン市場のリーディングカンパニーとしてのポジションを固めてきた。昨年の韓国内シェアは38.2%。三星電子のパソコンは技術力、デザイン、サービス、ブランドイメージなど消費者が重視するすべての要素で高い顧客満足を実現していると評価されている。

 テスクトップパソコンは韓国国内用だけ、ノートパソコンでは世界市場を攻略している三星電子は、世界的に熾烈なパソコンの低価格競争のなかで、プレミアム製品を中心とした新製品開発に力を入れ、高い収益性を維持している。昨年は超軽量ノートパソコン「センスQシリーズ」を発売し、世界初の地上波DMB(デジタルモバイル放送)受信テスト放送に成功した「センスQ30」などで、その技術とマーケティング力が世界からも注目されている。

 三星電子は97年から始めたリストラを継続する一方、未来戦略を新たに構築している。収益が保障される事業には果敢な投資を惜しまない「オールイン戦略」を展開。ノートパソコン、MP3プレーヤー、デジタルオーディオ、ホームシアター、複合プリンタなどホームネットワーク、オフィスネットワーク、モバイルネットワークに代表される未来事業には積極的に投資をしている。その反面、成長性が弱いと判断された小型生活家電は生産中止または早期に売却する計画である。

 三星電子コンピュータシステム事業部の金憲洙副社長は、「三星電子のパソコンが韓国を代表するブランドとして成長できたのは、顧客の欲求を正確に分析し、最先端の技術力で顧客を満足させてきた結果」と語り、「現在、三星電子のパソコンはワールドワイドのシェアで10位程度だが、今後5年内にコンピュータ分野でトップ5に入るのが目標」と話す。

 三星電子はパソコン累計販売1000万台突破を記念し、6月までイベントモデルを購入するとステレオスピーカーまたは「マイクロソフトオフィス2003」をプレゼントし、ウェブサイト(http://www.zaigen.co.kr/)でも合計1000人に当たる懸賞イベントを開催した。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)