コア(井手祥司社長)は、GPS(全地球測位システム)市場に参入する。このほどGPSソフト開発のマゼランシステムズジャパンと資本・業務提携を締結。今年末をめどに携帯電話に搭載可能なGPSチップを開発する計画だ。売上高は2006年度(07年3月期)に8億円を見込んでおり、08年度(09年3月期)には約30億円まで引き上げる。

 同社が開発するGPSチップは、屋内でも正確に位置情報が検出できるようにするほか、サーバーに位置情報をアクセスした際の検出時間を軽減できるのが特徴。詰素之・取締役専務執行役員エンベデッドソリューションカンパニー社長は、「07年4月以降に発売される第3世代携帯電話には、位置検出機能を搭載することが義務付けられる。他社製のGPSチップよりも受信感度を大幅に向上できることを武器に、携帯電話メーカーなどに販売アプローチをかける」方針だ。

 価格は、「他の企業が開発したGPSチップよりも若干高くなる」(詰取締役)見通し。だが、「(携帯電話メーカーなどが)GPSサービスで付加価値を提供するのであれば、位置を必ず検索できることが必須となり、当社のチップを採用するようになる」と自信をみせる。チップの販売は、国内に限らず海外でも行う予定。子会社の上海コアや北京コアを通じ中国市場での販売を視野に入れ、「中国の通信キャリアなどに話を持ちかけている」段階という。

 また、開発したチップの販売に加え、自社でもGPSをベースとしたサービスを提供することも検討。同社の資産管理ソフト「アイタム」と連係させ、「社内で保管している什器などの備品を瞬時に見つけることが可能なシステムに仕上げる」考え。このほか、「子供の誘拐を防止するための端末に搭載するといったソリューションも提供していく」計画だ。