【ソウル発】“夢のネットワーク”といわれるBcN(ブロードバンド・コンバージェンス・ネットワーク)時代が本格的に開かれる。韓国では、DACOMが中心となったグァンゲト・コンソーシアムがソウル地域100世帯を選定し、BcN実証サービスを始めることを明らかにした。BcNは有線と無線通信網、放送ネットワークを1つに結んだ広帯域統合網。各種家電製品と電話機、テレビ、コンピュータを1つの通信網でつないで使うことになる。これが実現すれば、有線と無線、通信と放送、インターネットの区別が無くなる。

 BcNサービスの伝送速度は毎秒50-100Mbpsに達する見込みだ。現在各家庭で使っている超高速通信網サービスの実速が毎秒1Mbps程度であることに比べれば、50-100倍も速いスピードでインターネットサービスを利用できるようになる。

 テレビから高画質映画をビデオオンデマンド(VOD)方式で見られるだけでなく、パソコンから高精細(HD)デジタル放送を途切れることなく視聴できるようになる。また各種家電製品にも接続して使えるようになる。

 今回の実証サービスでは、家の中に設置された監視カメラをBcN回線につなぎ、屋外から携帯電話を通して監視カメラが撮影する動画をリアルタイムで確認できるようにして注目されている。

 速くなった伝送スピードにより、送信されるコンテンツにも大きな変化が生まれることになる。具体的には容量にこだわらない高品質なマルチメディアコンテンツが続々と登場する見込みだ。

 情報通信部は2004年2月、情報化推進委員会議決を経て「BcN構築基本計画」を策定し、主要企業などを中心に4つのコンソーシアムを立ち上げ、BcNテスト事業の準備をしてきた。

 今回実証サービスを始めたグァンゲト・コンソーシアムは、DACOMをはじめ、パワーコム、LGテレコム、Daumコミュニケーション、LG CNS、KIST、ドリームシティ放送、ソウル恩平(ウンピョン)区役所、光州広域市庁、釜山東西大学など16の企業・団体が参加している。その特徴は、有線・無線通信、インターネットポータルサービス、システムインテグレータ(SI)、ケーブル放送、地方自治体、研究所、大学など、多様な企業・団体が揃っている点だ。

 この他に、SKテレコムとハナロテレコムが中心となったユビネット・コンソーシアム、KT中心のオクターブ・コンソーシアムなども9月から実証サービスを開始する予定だ。KTは9月からソウル、大田、大邱など3大都市2300世帯を対象に、ハナロテレコムは9月から大田地域100世帯を対象にそれぞれ実証サービスを始める。ケーブルBcNコンソーシアムも夏以降、ソウル、京幾、大邱などの700世帯にVODを中心とする実証サービスを始める予定だ。

 情報通信部は2010年までに2000万人がBcNサービスを利用すると見込んでいる。
鄭載学(ジョン・ジェハク=BCNソウル特約記者)