【ソウル発】LG電子ブラジル法人が先端ディスプレイと携帯電話端末などプレミアム製品の販売好調により、ブラジルで認知され始めた。LG電子ブラジル法人は、ブラジルの経済誌「インフォ・エザメ(Info Exame)」から「今年最高の企業賞」を受賞したのに続き、日刊経済紙最大手「ガゼタ・メルカンティル(Gazeta Mercantil)」が選ぶ「ブラジル25最高企業アワード」で「電機電子部門最高企業」に選ばれた。

 ガゼタ・メルカンティルが主催し今年で29回目を迎えるこの賞は、1920年に創刊した同紙が、ブラジルの有力行政経済研究機関であるIBMECと合同で約1万社の年次報告書を調査し、25分野別に最高の企業を選定する。授賞式は9月に開かれる予定だ。

 LG電子ブラジル法人はPDPテレビ、液晶テレビ、液晶モニタ、携帯電話端末などプレミアム製品の高い認知度とともに、上半期の売り上げが昨年同期に比べ55%増と急増している。

 ブラジルのPDPテレビ市場でLG電子は、昨年の年間販売台数は約2000台にとどまったが、今年に入ってから月間販売台数が2000台を突破。今年の年間販売目標である3万台(市場シェア75%)の達成も可能と見られている。

 前年同期比61%増と成長したモニタの場合、15インチ、17インチ液晶モニタが好調で、今年は年間販売台数が150万台を突破する見通しだ。また、昨年、200万台程度を販売した携帯電話端末の場合、メガピクセルフォン、MP3フォン、Bluetoothなど先端新製品をブラジルで販売開始したことで、携帯電話端末だけで前年同期比62%増という高成長を記録した。

 LG電子は、ブラジル国内での親しみのあるブランドとしてのポジションをより明確にするため、生産ラインを増設する一方、スポーツマーケティングなど多様なブランドマーケティングを強化していく計画だ。

 携帯電話端末の供給を拡大するため、7月にはタウバテ市に年間600万台を生産可能な携帯電話機工場の建設を目的に、6000万ドルを投資し、ブラジルの他にアルゼンチンなど南米各国向けに供給して行く方針を固めている。

 LG電子は、04年にブラジルで販売したのはCDMA端末だけだが、今年は携帯電話機販売を大幅に拡大し、400万台を供給する予定だ。そのために、GSM端末の供給にも拍車をかけており、下期にはCDMAとGSMの割合を半々とし、06年までに中南米の携帯電話端末市場でトップ3に入るために意欲的に投資している。さらに、サンパウロにある携帯電話端末のR&Dセンターの研究員を来年上期までに現在の約100人からの200人に拡大する計画もある。

 また、徐々に拡がってきたノートパソコン需要に対応して、来年からはノートパソコン生産ラインの増設を検討するなど、プレミアム製品群に対する生産ラインを大幅に拡大していく。

 LG電子ブラジル法人の昨年度の売上高は約8億ドル。今年度は13億ドルを目標としている。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)