携帯電話を利用した店舗巡回システムを手がけるメディアフラッグ(福井康夫社長)は、昨年に事業化したASP(アプリケーションの期間貸し)型リアルタイム店頭調査システム「MarketWatcher(マーケット・ウォッチャー)」の本格的な販売を開始した。すでに、大手ドラッグストアで顧客調査などに活用が広がっているが、同システムに加え、人材派遣会社や販促支援会社と提携した店舗マーケットと合わせ、人的・物的に支援することで、流通業への導入を目指す。今年度(2005年12月期)は、同システムを50社へ導入し、1億円の売上高を見込む。

 マーケット・ウォッチャーは、携帯電話の写真撮影とメール機能を活用したシステム。流通業が頻繁に実施する店舗巡回調査や覆面調査などで利用する。巡回員は、同システムを利用して顧客の状況や商品の陳列、販促物の設置などを、携帯電話のカメラで撮影し、本部の専用サーバーに送付できる。

 このシステムは、「調査結果をリアルタイムで確認、分析できる仕組み。また、収集情報を次の店舗戦略立案に利用できるほか、現場スタッフにコメントを携帯電話やPDA(携帯情報端末)などにフィードバックでき、瞬時に店舗改造を施せる。現場の定性的な情報を得る手段として有効だ」(福井社長)という。

 また、ASPサービスとして提供するため、初期登録料が50万円、ASP月額利用料が10万円から使用できるので、大規模な設備投資を必要としない。

 同社はこのほど、このシステムに加え、スキルの高い専門調査員の派遣や営業代行などの人材アウトソーシングサービスも開始した。このサービスでは、人材派遣大手のフルキャスト(平野岳史社長)と販促支援サービスのレッグス(内川淳一郎社長)の2社と提携。2社のスタッフによる写真撮影や調査分析のほか、陳列棚の拡充や商品アイテムの拡大などを店舗と交渉することもできる。

 マーケット・ウォッチャーは、直販と間接の両形態で拡販する。間接販売は、システムインテグレータ(SI)やレッグスなど数社の代理店が担当。本格的な拡販により、今年度は1億円、来年度(06年12月期)は5億円の売上高を目指す。