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和歌山県 独自開発の会員管理ソフト NPOに無償提供

2005/09/12 12:36

週刊BCN 2005年09月12日vol.1104掲載

 和歌山県は、IT活用による地域の振興・活性化を進めることを目的に実施した企画提案の成果物である「NPO・ボランティア会員管理ソフト」の無償提供を開始した。会員管理のほか、会費などの入金履歴やイベント参加履歴などの管理が行えるもので、和歌山県立情報交流センター「ビッグ・ユー」のホームページからダウンロードできる。

 今回、無償提供するソフトは、IT技術の進展を住民の利便性向上や地域の活性化に生かす一方、行政や企業とは異なる活動を行うNPO(特定非営利活動)法人の視点から活用することを目的に、2003年度に募集したデジタルコンテンツやアプリケーションの企画の1つ。NPO法人の「わかやまNPOセンター」が開発した。地域社会の構成要員として重要さを増し、多様な活動を展開しているNPOやボランティア団体の会員管理に役立ててもらうことを目指している。

 会員数200人程度の団体での利用を想定して作られたもので、会員情報や会費などの入金履歴、イベント等の参加履歴の管理に利用できる。マイクロソフトのビジュアル・ベーシック6.0を使用して作成しており、OSはウィンドウズ98、Me、2000、XPに対応する。ダウンロードは、今春から本格稼動した和歌山県立情報交流センター「ビッグ・ユー」のホームページから行えるようになっている。

 和歌山県では行政サービス・地域振興のほか、産業育成の観点からもITの利活用に注力しており、ビッグ・ユーを、そのための中核となる施設と位置付けている。和歌山大学やIT系NPO法人などとも連携して、IT産業誘致のための人材育成や情報発信なども行っていくことにしている。
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