NECフィールディング(富田克一社長)は、NECグループ以外のハードおよびソフトベンダーとの提携を強化し、保守サービスの対応製品数を増やす。これまでにハードとソフトベンダー合計で150社に提携を打診。現在、保守サービスでNEC以外の製品に対応しているのは、サン・マイクロシステムズなど数社レベルだが、まずは今年度(2006年3月期)内に50社まで提携するベンダーを増やす計画だ。

 NECフィールディングの保守サポート事業の昨年度(05年3月期)売上高は、前年度比7.5%減の1080億7500万円。オープン化の進展などによるサービス単価の下落により、保守サービス事業の売上比率は過去4年間下がり続けている。00年度は全体の54.9%を占めていたが、昨年度は44.7%と縮小傾向にある。

 富田社長は、「今後も保守サービス単価の下落は続く」と市場を厳しくみている。単価下落をカバーする売上拡大策の1つとして、保守サービスを提供する製品数の拡大を挙げる。ソフトとハード両方で、NECグループの製品にとらわれることなく、複数のメーカーに対応することで顧客単価を上げ、売上拡大を図るのが狙いだ。

 現在、NECフィールディングがNEC以外の製品で保守サービスを提供しているのは、サン・マイクロシステムズ、EMCジャパンなど数社の製品だけで、保守サービスで提携関係にあるのは数社レベルという。今年度(06年3月期)内に、この提携先を50社まで増やす計画だ。

 アライアンス交渉を活発化させるため、社内組織も整備した。今年4月には「マーケティング本部」を設置。同本部が中心となって、現在「150社と交渉を進めている最中」(富田社長)という。

 交渉先はハード、ソフトベンダーを問わずに進めているが、「全体の7-8割がハードベンダー」(同)としている。ソフトウェアベンダーは、ISV(独立系ソフトベンダー)を中心に提携先を開拓している。保守サービス事業全体が低迷するなか、昨年度はソフトのサポートが「前年度の2倍以上の伸び率を記録した」(同)としており、「今後もさらに期待できる分野」(同)と位置付けている。

 富田社長は、「対応製品を広げることで総合的な保守サービスを提供する体制を作る。このことは、保守サポート事業の顧客単価が上がるだけでなく、運用サービスなどのサービスビジネスにつながっていく」と相乗効果も期待している。