ソフトウェア開発のHOWS(ハウズ、大塚裕章社長)は、ソフト部品の販売ビジネスを立ち上げる。ソフト開発会社などで自社の開発するソフトの部品化を進める動きは多いが、部品のみを専門で販売するビジネスは「全国的に珍しい」(大塚社長)という。開発した部品はシステムインテグレータ(SI)やソフト開発会社、エンドユーザーなどに販売する。

 同社では、「ソフトウェア産業が成熟する過程で、部品を供給するベンダーと部品を組み立てて完成品に仕上げるベンダーとの分業化が進む」とみており、自動車産業が部品メーカーと本体メーカーとに分業化が進んでいるように、ソフト産業でも「同様の現象が起こる」(庄司渉・副社長)と予測する。こうした流れに対応し、業務アプリケーションを開発する“本体メーカー”ではなく、アプリケーションを構成する“部品メーカー”になることで差別化を図る。

 すでに複数のSIやエンドユーザーから引き合いが来ており、当面はどの分野で部品化の需要が高いかの市場調査を進め、来年には本格的な部品開発に着手する。部品化アーキテクチャの総称を「セル・リレーショナル・ソフトウェア・テクノロジー」とし、これを支える基盤技術の特許申請に力を入れる。すでに25件ほどの特許申請にめどがついているという。

 部品は単体動作が可能なプログラムの最小単位をベースに開発し、これら無数の部品を組み合わせて業務アプリケーションを開発する手法を確立する。従来の開発手法に比べて生産性が5-10倍高まるとする試算もある。付加価値の高い部品を、どれだけ多く開発できるかが成功のカギになりそうだ。