「予想以上の出足で、8月は受注残を抱えてしまった」と語るのはエプソン販売の織戸司郎・商品企画部部長である。セイコーエプソンが6月14日に発表したA3対応のカラーレーザー複合機の「Offirio(オフィリオ)複合機LP-M5500シリーズ」の出足の状況だ。オフィリオ複合機は、プリンタをベースにコピー、FAX、スキャナ機能なども持たせたカラーレーザー複合機で、ベースモデルとなるLP-M5500はスキャナ、コピー、プリンタの機能を持ちながら29万8000円という低価格を実現、注目を集めていた。

 セイコーエプソンが発売したオフィリオ複合機は、A3対応とA4対応の2系列を用意、A3対応のLP-M5500は両面印刷対応のプリンタとコピー機能を持ち、カラー毎分10枚、モノクロ40枚のコピースピードをもっている。価格は29万8000円から。同機をベースにFAXとADF(自動原稿送り装置)機能を搭載したのがLP-M5500FDで、価格は39万8000円から。それぞれ専用ラック・プリンタ台セット、専用ラック・増設1段カセットセットを付けた派生モデルもある。A4対応では、“デスクトップにおける”を売り言葉にFAX・ADF機能付きのLP-A500(オープンプライス)を用意した。

 複合機については、複写機メーカーが積極的に取り組んでいるが、カラー毎分10枚クラスの機械は100万円近くしていた。そこに、プリンタをベースにしたエプソンが低価格攻勢をかけて殴り込んだ形となったため、成り行きが注目されていた。

 織戸部長によると、「出足は予想以上で、FAX機能付きのLP-M5500Fのニーズが高い。発売前は同機の比率は、60%くらいと読んでいたが、現実には65%を超す勢い」という。特にADFへの要望は高いそうだ。

 ユーザー層としては、月間コピー枚数が1000枚以下の小規模事業所や、SOHOを想定していたが、「大企業ユーザーが予想以上に多く、15%くらいを占める」という。

  「当社はモノクロユーザーの買い替え促進を狙いに、プリンタでもA3対応、モノクロの高スピード印刷を指向してきたが、オフィリオ複合機でもこの路線を鮮明にした。また、事前調査で導入コストへの関心が高いことも分かったので、30万円を割ることに挑戦したが、じつはリースにすると月額1万円以下になることもあり、多少高くてもフル機能を持ったモデルが選ばれているようだ」と織戸部長は分析する。

 発表時に明らかにしていた初年度の販売目標は、A3モデルで4万台、A4モデルで5000台という相当強気な数字だったが、「それはクリアできそうだ」(同)と自信を深めている。