10月4日から8日まで千葉市美浜区の幕張メッセで開かれたエレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN 2005」で、東芝の岡村正会長は「電子情報技術のイノベーションが創造する新しいライフスタイル」と題した基調講演を行った。

 この講演のなかで岡村会長は、「21世紀は多様化した潜在ニーズを掘り起こしていくことがメーカーの使命」と、同社が潜在ニーズに焦点をあてたビジネスに注力していくことを表明した。

 今後の技術革新の方向性については、「20世紀の技術革新は、より大量に、より安く、より速く製品化することが重要視されてきた。しかし、21世紀は量から質へと変わっており、多様化するニーズに対応した技術革新を行わなければならない」と訴えている。

 具体的には、キヤノンと共同開発している新型ディスプレイ「SED」を来年をめどに出荷することや、次世代DVD規格「HD DVD」を搭載した製品の発売に備えていること、AV(音響・映像)パソコン「コスミオ」シリーズで地上デジタル放送に対応したモデルを発売していくことで、「ユーザーに驚きや感動を与えていく」という。

 また、人を判別したり声を聞き分けることが可能な「生活支援ロボット」の開発に着手しており、「コミュニケーションをポイントに快適なライフスタイルを創造していく」とアピール。ほかにも、インターネットを通じて健康相談を行うサービスを強化することで、「安心と安全を提供する」としている。