サイボウズ(青野慶久社長)は、データベース(DB)市場に本格参入した。自社開発のウェブ型DBソフトの新バージョン「サイボウズ デヂエ 6」を10月下旬にリリース。販売パートナーを経由した間接販売を本格的に開始した。発売後1年間で1500社への納入を目指す。価格は最小構成で10万円(初年度)。

 「デヂエ」は2001年に初期バージョンを発売し、これまで中小企業を中心に約2600社、約3000部門に納入した実績を持つ。売上高は04年1月期に比べると、06年1月期は約3倍の3億5600万円に達する見込み。「前バージョンまでは直販のみの提供で、グループウェアに比べて力を入れて売っている状況ではなかった」(青野社長)にも関わらず、順調に伸びている。

 この好調さを受けて、青野社長は「潜在需要はグループウェア以上。グループウェアに次ぐ大きな柱としてDBソフトを位置付ける」計画を打ち出し、マイクロソフトやファイルメーカーが優位に立つ小規模DB市場に新バージョンで本格的に挑むことにした。

 前バージョンまでは、「Webナレッジツール」と表現してきたが、新バージョンからは「データベースソフト」と位置付け、容易にDBを構築できるひな形や検索機能など、DBとしての新機能を複数追加した。

 販売は、直販に加え販売パートナーを積極的に活用していく。今年7月に導入した新パートナープログラムで、オフィシャルパートナーが「デヂエ」を販売できる仕組みを用意した。「パートナーからデヂエを売りたいという要望をすでにもらっている」(青野社長)としており、オフィシャルパートナー15社への販売支援施策を強化していく。

 エンドユーザー向け施策としては、中小企業が容易に導入・運用できるように、12月下旬に「公式完全マニュアル」(価格は3200円)を初めて作成。利用提案やトラブル解決などの内容を盛り込み、ユーザーの利便性向上も図っていく。