大塚商会(大塚裕司社長)はNCネットワーク(内原康雄社長)と協業し、中小製造業向けビジネスを強化した。NCネットワークが運営するマッチングサイト「エミダス」の会員を対象に、基幹システムから情報システムまでをトータルに提供していく。エミダス会員は1万3000社程度に達しているだけに、中小製造業にITを普及させる取り組みとして注目を集めそうだ。

 大塚商会とNCネットワークの協業は、NCネットワークの持つウェブを活用したコンサルティングサービスや企業ウェブサイト構築に関するノウハウと、大塚商会の基幹系業務システム構築やサポートサービスの導入実績などをベースに、製造業の中堅中小企業のIT化を支援するというもの。具体的には、①製造業向け有償コンサルティングサービス②基幹系業務システムの構築支援③企業ポータルなどの情報系システムの構築支援④NCネットワークのポータルサイトに会員専用問い合わせ窓口の設置、などに取り組む。

 NCネットワークでは、社内業務のIT化が会員企業のビジネス拡大につながることを期待。エミダスのなかでも、NCネットワークのスタッフによるサポートなどインターネットビジネスのコンサルティングを提供する「エミダス・プロ」の会員増に力を入れており、現段階で30社程度のエミダス・プロ会員を、今回の協業を通じて今後1年間で300社に増やす方針を掲げている。

 大塚商会にとっては、「会員という定まった企業に対して、販売のアプローチが行える」(岸本洋一・マーケティング本部インダストリープロモーション部課長)点が最大のメリット。

 今年に入ってから営業や技術者など50人で編成する製造業向けシステム販売の専門組織を設置し、データ移行や導入手順書の提供など導入支援サービスを強化、中小企業へのシステム導入期間を、これまでの3割程度に短縮することを可能にした。

 大塚商会の製造業向けビジネスは、05年1-9月が業種別売上比率で24.74%と前年同期と比べて0.77ポイント増加しており、売上高は、9か月間で前年同期より約90億円増えたという。今回の協業による具体的な売上規模や、製造業向けビジネスの増加率見込みなどは明らかにしていないものの、「まずは、中小製造業の社内IT化を実現するシステムやサービスの提供を徹底し、将来的には導入企業がBtoBにつなげることが可能な付加価値サービスも提供していく」(藤浪修一・マーケティング本部インダストリープロモーション部係長)意向で、中小製造業向けビジネスのボリュームを一段と広げていく考えだ。