ストレージ機器メーカーのアイオメガ(辻岡幹雄社長)は、日本市場で同社製の記憶装置である「REV(リムーバブル・ストレージ)」などを、中堅中小企業(SMB)市場にフォーカスして拡販する。パソコン量販店などで個人市場向けに販売してきたが、「他の記憶媒体が主流となり、縮小傾向にある」(辻岡社長)からだ。

 同社は、REVなどの需要が高い金融や保険、自治体、放送などの業界を得意とするリセラー(卸売業者)やシステムインテグレータ(SIer)と組み、SMB市場を開拓。来年1年間は、REVドライブだけで5000台の出荷を目標にしている。

 同社がSMB市場へ投入する記憶装置は、ハードディスクドライブ(HDD)を使用したリムーバブルストレージ「REV」とネットワークに直接接続して使用するウィンドウズ版のファイルサーバー専用機「NAS」。

 特に拡販に力を入れるのがREVだ。REVは、記録メディアの「REVディスク」と読み書きを行う「REVドライブ」で構成される。データ転送速度は、バックアップ用テープ「DDS4」の8倍を実現した。米アイオメガのウルリケ・テグマイヤー・ヨーロッパ/アジア地区担当バイスプレジデントは、「テープの代替用のバックアップ製品としてREVの需要は高い」という。

 同社は、これら記憶装置とデータを管理するミドルウェアなどを組み合わせたソリューションを構築し、リセラーやSIerなどに提供することを検討している。また、「サーバー/ワークステーションのバックアップ製品として、メーカーやSIerに提供したい」(辻岡社長)と、サーバーメーカーにOEM(相手先ブランドによる供給)供給するほか、SIerにREVを組み込んだネットワーク機器の提供をすすめる。

 現在、同社製品の輸入代理店としては、ネットワーク機器の流通・卸、キングテックやビジネスリンクスなどがある。来年は、「こうした輸入代理店などと拡販策を強化するほか、販売パートナーとなるリセラーやSIerを増やす」(辻岡社長)という。

 来年1年間の販売目標は、「これまで日本市場で販売したNASのビジネスボリュームを考慮した」(テグマイヤー・バイスプレジデント)うえで、REV関連だけでREVドライブが5000台(今年は1600台)、REVディスクが2万5000台(同3200台)へと伸ばす計画だ。