ノックス(加藤理社長)がストレージ事業とネットワーク・セキュリティ事業の融合ビジネスに乗り出す。自社で扱う製品を組み合わせた統合システムの提供を増やし、新規顧客の開拓に力を入れる。これにより、05年度(06年3月期)に最低でも売上高10%増を達成し、翌年度以降も2ケタ成長を目指す。

 同社は、ストレージ関連のハードウェアやソフトウェア、ネットワーク・セキュリティソフトなどを販売してきた。これまでは、製品分野ごとに対象顧客が異なるため、ストレージビジネスとネットワークセキュリティビジネスを単独事業として展開し、販売パートナーとのアライアンスも各事業ごとに行っていた。

 しかし、「最近では、ストレージ機器にネットワークセキュリティ関連製品を搭載するソリューションのニーズが高まっている」(小野恵吾・営業本部ソリューション営業第1部部長)ことから、自社ビジネスの統合を図ることに踏み切った。

 ニーズが高まっているのは、「ストレージ機器にVPN(バーチャルプライベートネットワーク)の技術を搭載する」システムや、「遠隔でバックアップを行う際の暗号化システム」など。これまでは、案件ベースでこうしたシステムを構築してきたが、「自社ソリューションとして提供する」ことで新規顧客を開拓する。

 またネットワーク上のスイッチやルータ、サーバー、アプリケーションなど広範囲に監視する統合監視サービスや、バックアップストレージシステムを管理するサービスなどにも従来以上に力を入れる。

 「ストレージは寡占状態に陥っているが、ネットワークセキュリティはコンプライアンスの問題などで引き合いが多い。しかし、ネットワークセキュリティ市場は、参入ベンダーの増加で、セキュリティ製品を単独で提供するだけでは他社との差別化につながらない」として、これまで単独で取り扱ってきた製品を自社で組み合わせ、販売ルートも統合することで、付加価値の高いソリューション指向型の融合ビジネスを展開していく。