人材紹介・派遣事業のアクシスコンサルティング(山尾幸弘社長)は、日本のソフト開発企業とSIer向けに中国人IT技術者を紹介・派遣するサービスを7月から始める。中国のIT人材派遣会社と提携しサービス体制を整備した。サービス開始後1年間で50人の紹介を見込んでいる。新サービスをきっかけに、同社では海外技術者を日本のITベンダーに紹介するビジネスを積極化する計画。IT技術者不足が慢性的な問題になっているなか、優秀な人材を求めるITベンダーのニーズに応える。

 サービス開始にあたり、提携したのは中国大連市に拠点を置く人材紹介会社の大連成利経貿諮詢有限公司。日本語に精通したIT技術者が多いことなどから、提携先として選んだ。アクシスコンサルが、ソフト開発企業やSIerから欲しい人材の要望を聞き、それに沿った人材を提携企業から調達して選考後顧客に紹介する。紹介を受けた顧客企業は、自ら選考し契約するか否かを決める。契約が成立した場合、顧客は紹介した技術者の年収の約30%をアクシスコンサルに支払う。

 主な顧客ターゲットは、中小のソフト開発企業。コーディング作業などソフト開発の下流工程を担う比較的レベルの低い技術者ではなく、プロジェクトマネジメントなど上流工程を担当できる「上級技術者を紹介対象としている」(山尾社長)。IT技術者の人材不足がソフト開発企業の課題になっているなか、同社ではスキルをそれほど必要としない下流技術者よりも、案件全体を管理しながら開発を進めることができる上流技術者のほうがニーズは高いと判断した。

 紹介する中国人技術者のコストは「同等レベルの日本の技術者よりも数%下がるだけ」(三宅巧一・人材派遣事業部マネージャー)で、低コストをアピールするのではなく技術者のレベルの高さを訴えていく。日本の上級技術者を紹介するケースについては「人材不足で、かなり難しい状況」(山尾社長)という。

 中国の技術者紹介を皮切りに、海外技術者の派遣・紹介サービスを、将来的には事業の中核に据える計画。同社は、韓国ではIT技術者育成学校との提携交渉を進めているほか、インドやベトナムの技術者紹介も視野に入れている。海外技術者の派遣で、3年後200人の派遣と売上高5億円の突破を目指す。

 アクシスコンサルは、ITベンダーやコンサルティング会社向けの人材紹介および派遣サービス業のベンチャー。登録されている人材は約4000人で、これまで325人を紹介した実績がある。NTTデータやSAPジャパン、アクセンチュアなどが主な顧客。