NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC、石田守社長)は、2006年度(07年3月期)からネットワークとサーバーのシステム運用管理サービス「Master'sONE(マスターズワン)」の提供を本格的に開始した。昨年度からサービスインしているネットワーク監視では約160社が導入。今回新しく追加したサーバー運用管理では、今年度末までに100社の顧客企業を獲得する。

 「マスターズワン」は、回線をはじめサーバー、ネットワーク機器、クライアント端末までの運用を管理するサービス。ネットワークの遠隔監視やサーバーのハウジングやホスティングなども提供する。運用管理の提供にあたり、社内インフラやシステムのコンサルティングサービスも用意した。同サービスは、「システム環境」や「情報戦略」「管理水準」の観点から診断を行い、簡易的なレポートの作成でシステムの問題点やTCO削減策などを導入企業に提案する。複数のコンサルティング会社との提携でサービスを可能とした。

 昨年度までは、ネットワークシステムの「監視サービス」のみを提供してきた。導入企業は、開始から約1年間でネットワーク機器の販売などで獲得した既存顧客を中心に160社程度に達した。齋藤壽勝・ビジネスソリューション部長は、「マスターズワンのユーザー企業から、メールやウェブなどのサーバー管理もアウトソーシングしたいというニーズが増えている。そのため、サーバーやクライアント端末も一元的に運用管理できるようなサービスに仕上げた」としている。

 これまでは、ブロードバンド接続サービスをベースにネットワーク機器の販売やシステム構築につなげるビジネスが主流だった。しかし、ブロードバンド接続サービスが低価格化など競争激化のなか、「ネットワーク構築の案件を増やすには、価値を提供するサービスが重要となる」と判断し、運用管理サービスの提供に踏み切った。サーバー分野まで領域を広げたのは顧客ニーズへの対応に加え、新規顧客の開拓という狙いがある。

サーバー運用管理の導入企業は今年度末までに100社を見込んでおり、「まずは、ネットワーク構築やブロードバンド接続サービスの既存顧客に対する付加価値サービスという位置づけだが、マスターズワンをベースに、これまで踏み込んでいなかった市場に参入し、顧客企業を増やしていきたい」との考えを示す。そのため、サーバーシステムに強いディストリビュータやSIerなどとのアライアンスも視野に入れる。