オープンソースソフト(OSS)を活用したシステムインテグレーションを手がけるネットワーク応用通信研究所(NaCl、井上浩社長)は、ウェブアプリケーションフレームワーク「ルビー・オン・レイルズ」の商用化を推進する。今年末までにルビー・オン・レイルズをベースとした独自のパッケージソフトを製品化し、SIerやソフト開発ベンダーへの販売を本格化させる。

 ルビー・オン・レイルズは、NaClの研究員が開発したオブジェクト指向スクリプト言語「ルビー」を使ってデンマークのソフト開発技術者のデイビット・H・ハンソン氏が昨年末に開発したウェブアプリケーション用のフレームワーク。Javaなどに比べて開発工数が少なくて済むのが特徴で、中規模以下のアプリケーション開発に優れている。

 いずれもOSSとして公開されており、NaClでは「他社に先駆けて商用化に向けた検証作業を進める」(井上社長)段取りだ。OSSはソフトウェアそのものが公開されているため、ベンダーは動作検証や教育サービスなどの関連サービスを充実させることで収益を得る。ルビー・オン・レイルズに関しては、ベースとなるルビー言語を自社の研究員が開発していることなどから技術やノウハウの面で「優位性がある」としている。

 まずは、レッドハットなどリナックスの主要ディストリビュータのOSでの動作検証を進めるとともに、将来的にはUNIXへの対応も視野に入れる。インターネット上に公開するウェブアプリケーションの開発に耐えられるようセキュリティ面でのサポートも強化する。技術者向けの教育研修サービスを5月から始め、今年度(07年3月期)は中堅SIerなど4-5社への採用を働きかける。2年後の08年度には同事業で年間3-4億円の売上高を目指す。