ミラクル・リナックス(佐藤武社長)、中国レッドフラッグ・ソフトウェア(クリス・チャオ社長)、韓国ハーンソフト(ジョン・ジン・ベックCEO)のLinuxディストリビュータ3社は、共同開発しているLinux「Asianux(アジアナックス)」の開発・販売体制を強化するため、合弁会社を5月に設立する。

 この新会社の名称は、「Asianux Corporation」。アジアナックス開発のほか、サポート、アジアを中心としたグローバルでの共同マーケティングを行う。設立時の社員数は40-50人を予定。本社は、中国北京市に設立する。協業相手となる米IBMや米オラクルなどのISVが研究開発拠点を北京市に置いているケースが多いため、北京市を選んだ。資本金は80万USドル(約9200万円)。3社のトップが兼務で新会社の経営も行う。

 3社はこれまでアジア標準のLinuxを開発することを目的に、04年12月から協力関係にあり、3社でアジアナックスを開発。各国でそれぞれのブランド名を用いて販売していた。新会社を設立することで、開発体制をさらに強化するとともに、アジアを中心としたグローバルでのマーケティング活動を推進する体制を築く。設立から3年間で約140億円の売上高を見込み、日本市場については「Linux市場シェアを、現在の20%前後から少なくとも30%まで高めたい」(ミラクルの児玉崇・事業戦略室室長)としている。

 ミラクルの佐藤社長は、「アジアのニーズに根ざした製品開発とサポートを提供し、レッドハット、スーゼに次ぐ第三のLinuxディストリビュータ勢力になりたい」と、新しい挑戦に意欲を示している。

 新会社では、3社以外にほかのアジア諸国の有力Linuxディストリビュータに新会社への参加を積極的に呼びかけていく方針だ。