太平洋セメントグループの情報システム子会社、パシフィックシステム(末武信一社長)はこのほど、複数サーバー上のデータベース(DB)を簡単に検索できる安価な業務パッケージの販売を開始した。システム担当者に頼らず、ブラウザからDB内の経営・販売データなどを検索し、分析ができる。同パッケージは、直販と代理店を通じて年間1000ライセンスの販売を目指し、外販比率を高める原動力に位置づける。

 今回発売した業務パッケージ「マルチDB検索システム」は、ブラウザから簡単にサーバー上のDB検索ができるウェブシステム。JavaプログラムからRDBにアクセスするAPI「JDBCドライバ」が使えるDBと連携できるほか、複数サーバーに分散したデータを一元的に出力でき、ウィンドウズやLinux、UNIXなど複数OSに対応しているのが特徴だ。

 開発を担当した石井利幸・システム企画部技術企画グループ技師は「国内で利用されている商用のDB、OSには、ほとんど対応できる」という。IT市場に出回る既存のDB検索システムは、同社製品に比べ10倍程度と、中堅中小企業が導入するには高価だった。しかし、最近は「大量のデータが蓄積される一方で、取り出す術がなかった。しかも、検索結果をHTMLやCSV形式で出力もできる」(同)と、安価に提供することで、同製品の需要拡大を狙う。

 販売は直販とチャネル販売を併用、チャネル販売は、SIerを中心に開拓する。ひとつは同製品を企業に販売する「販売代理店」。もうひとつは、単独の検索ツールとしてだけでなく組み込みシステムとして利用できることから、SIerのシステム連携ツールなどにアドオンして販売する「ビジネスパートナー」を募る。

 同社の売上高は昨年度(2006年3月期)が約70億円。このうち、半分がグループ企業向けのシステム開発・保守で占める。昨年はコールセンターと一体化した戦略営業システムや画像処理システムを開発し、自社製品の関連で外販を強化している。