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アバナード 国内ビジネスを本格化 ウィンドウズ導入を促進

2006/05/15 17:51

週刊BCN 2006年05月15日vol.1137掲載

 ウィンドウズベースのシステム構築が中心のSIer、アバナード(石川敬社長)が国内事業を本格的に開始した。同社は、米マイクロソフトと米アクセンチュアの合弁会社である米アバナードの日本法人で、2005年10月に設立。「これまでは、人員を40人体制にするなど基盤作りに徹してきた。今年は国内でウィンドウズベースのシステムを浸透させる重要な年」(石川社長)としている。

 これまでのビジネスは、マイクロソフトやアクセンチュアが獲得したプロジェクトの受託が中心だったという。しかし、「近い将来には、単独のプロジェクト獲得比率を50%まで引き上げる。コンサルティング会社と異なり、システム構築をメイン事業としているため、大規模案件に限らず、中規模案件も獲得していきたい」考え。人員については、今年中に100人弱、5年以内に500人にまで増やす。

 ウィンドウズプラットフォームのニーズについては、「金融機関では、ミッションクリティカル分野のウィンドウズ関連製品の導入が進んでいる。マイクロソフトの製品が他社のプラットフォームに比べてコストメリットが出せることをアピールすれば、ほかの業界でもウィドウズプラットフォームをさらに浸透できる」という。また、次期OS「ウィンドウズ・ビスタ」の発売により「ウィンドウズに特化していることから、先進技術に関しては競合他社よりも優位に立てる。一段と顧客企業を増やせる」としている。

 最近では、Linuxシステムのニーズも高まりつつあるが、石川社長は、「ウィンドウズの技術を認識した企業がLinuxにシフトする可能性は少ない」とみている。
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