ネットワーク系SIerのネットワンシステムズ(澤田脩社長)は、2008年度までに売上高1500億円、経常利益110億円を目指す3か年計画を発表した。昨年度は、通信事業者向け事業が厳しく、減収減益だった。今年度は、金融や製造などで投資意欲が活発になると判断しており、エンタープライズ向けビジネスの拡大を図っていく。通信事業者向けビジネスは次世代ネットワークの提供を視野に入れる。

 昨年度の連結業績は、売上高1073億8300万円(前年度比20.3%減)、経常利益78億2400万円(同26.5%減)と売上高と利益とも大幅に減少。通信事業者向けのネットワーク構築が不振だったことが原因だ。「通信事業者の投資抑制が激しく、残念な結果に終わった」(澤田社長)と振り返った。今年度を「ビジネス拡大への基盤を整える年と位置づける」としており、1200億円の売上高、80億円の経常利益を計画。07年度に売上高1340億円、経常利益94億円、08年度に売上高1500億円、経常利益110億円を目指す。

 業績回復に向け、4月1日に組織を再編。エンタープライズやサービスプロバイダ、地域などに特化したビジネスを行う事業本部の設置で「業種別の横展開や地域などマトリックスでビジネスを手がけ、新規顧客を開拓する」としている。不振の通信事業者向けビジネスは、「既存ネットワークに対する投資は引き続き減少するだろう。しかし、今年度から次世代ネットワークの構築が徐々に進むのではないか」とみている。そのため、NTTなどが導入を検討している次世代基幹ネットワークの「NGN(ネクスト・ジェネレーション・ネットワーク)」など統合IPネットワークのビジネスを模索。受注獲得に力を注ぎ、今年度はNGNビジネスで売上高50億円を見込む。澤田社長は、「売上比率では低いが、通信事業者への導入実績を生かし、エンタープライズや公共機関への提供につなげるなど大きなビジネスに成長させる」としている。

 また、人員については今年度末までに1390人(昨年度末は1271人)を予定しており、07年度末に1475人、08年度末に1600人と増強を計画している。