「首位はNECが堅持、2位には日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が入る」――。法人向け情報システムの民間調査会社であるノーク・リサーチ(伊嶋謙二社長)は、2006年度(06年4月-07年3月)の国内IAサーバーメーカーのシェア見通しを明らかにした。市場成長率は、10%以上とみている。

 ノーク・リサーチがまとめた05年度(05年4月-06年3月)のIAサーバーの国内出荷台数は51万9900台。04年度に比べ17.1%の伸びで、3年連続で2ケタ成長を記録した。金額ベースでは2年連続のプラス成長で、同4.8%増の2911億円となった。いずれも昨年度以上の伸び率を記録した。

 メーカー別台数シェアの上位3社は、1位がシェア23.6%でNEC、2位が21.7%でデル、3位は日本HPの19.4%。その後に富士通、日本IBM、日立製作所が続いた。

 05年度のサーバー市場について伊嶋社長は、「景気回復とともにIT投資意欲が高まったことが市場を大きく成長させた。とくにネットサービス関連企業の需要が大きく、それを上手く取り込んだ企業がシェアを大きく引き上げた」と説明。シェア争いについては、「直販方式で成長しているデルが依然強い。ユーザーや独立系SIerからの指名買いが多く、デルの成長を後押ししている」という。

 では、06年度のシェア争いはどう推移するのか。伊嶋社長は、「他社を圧倒するNECの販社網は昔よりも力を失っているが、依然トップシェアを堅持するだろう。注目するのは日本HPだ。デルの顧客を奪う可能性が高く、2位に躍進するだろう」と説明している。高い成長を記録し続けるデルに対して、日本HPほかNEC、日本IBMは、この1-2年のデルの強さの理由を分析し、デル対抗施策を活発化させるとみる。その結果、デルの勢いはこれまでよりも鈍るという。

 市場全体は、引き続き好調に推移すると予測。台数ベースで前年度比10.2%アップの57万3000台に増大するとみる。インターネット関連企業の需要の強さが市場に大きなインパクトを与える。

 ノーク・リサーチは、年商500億円以下の中堅・中小企業市場を対象とした法人向け情報システム事業を研究する民間調査会社。IAサーバーの出荷実績調査のほか、サーバーOSの実態調査や業務アプリケーションの利用状況調査なども行っている。