ネットワーク機器メーカーである台湾アクトンテクノロジー(杜憶民会長兼社長)が日本市場での事業拡大に乗り出した。自社ブランド製品の「エッジコア」シリーズの販売を5月1日から開始。2006年度(06年12月期)での同ブランドの売上高は10億円を狙っており、日本市場での売上規模を2倍以上に引き上げる。

 エッジコアブランドで販売を開始した製品は、レイヤ2-3のスイッチで9モデル。価格は、レイヤ2で5万円台から、レイヤ3で14万円台からと低価格に設定した。アクトン日本支社の佐藤晃一・支社長は、「他社製品より2割程度は安い」という。すべてのモデルに業界初の5年間メーカー保証(通常は3年間)を標準につけていることも特徴だ。日本支社の売上高は、昨年度がOEMを中心に10億円弱。「自社ブランドの投入で2倍以上の売上規模になる」と試算する。

 日本市場で自社ブランドを販売するのに当たり、ネットワーク系SIerのCTCエスピーを販売代理店として獲得した。アクトンと代理店契約を結んだことについて、CTCエスピーの福島朋衛・営業本部営業推進部2課は、「アクトン製品の粗利率は他社製品の1.5倍は見込める。低価格を武器に新規顧客を開拓でき、しかも利益も増やせるため」としている。CTCエスピーでは、アクトン製品に特化したサポート要員を自社内に揃えたほか、2次代理店として5社を確保。「今年中には販売パートナーを15社まで増やせる」と見込む。顧客企業数については、今年末までに300社を獲得する計画で、「大企業の部門単位や中堅・中小企業などパソコン30-40台規模のユーザーを開拓していく」としている。

 レイヤ2-3のスイッチ市場は、どのメーカーの製品でも機能に差がないことから成熟しているとの見方が強い。ユーザー企業からは「できるだけ廉価な製品を導入する」との声が多く、リプレース需要を開拓するためには低価格が最大の決め手。そのため、粗利率が年を追うごとに低下し、販売側にとってはシステム案件を受注しても利益が確保できない状況に陥っている。 アクトン日本支社の佐藤支社長は、「SIerがエッジコアブランドの販売を行うようになれば、“利益なきビジネス”から脱却できる」とアピール。同社製品を採用するSIerの増加で日本のレイヤ2-3市場でシェアを高めていく。