米F5ネットワークス(ジョン・マッカダム社長兼CEO)は、アプリケーションメーカーとのアライアンスや、サーバー販売に強いSIerの代理店獲得に力を入れている。同社が掲げる「アプリケーション・デリバリ・ネットワーキング」を浸透させるためには、アプリケーションサービスとの連携強化が重要と判断したためだ。アプリケーションの安全性・可用性・高速化が可能なネットワーク機器の販売は、ワールドワイドでトップシェアを維持している。パートナー企業を増やすことでネットワーク機器市場全体でも主導権を握る方針。

 通常、ネットワーク機器メーカーはネットワーク系SIerを代理店として、自社製品の拡販を図ることが多い。しかし、F5ネットワークスではアプリケーションソフトとの連携を重視した製品ラインアップを揃えていることから、アプリケーションサービスを含めたサーバーシステムの構築に強いベンダーを獲得することが製品の拡販につながると判断。そのため、パートナー企業の領域拡大を図っている。

 まずは、プラットフォームやデータベース、ERPなどのソフトメーカーとアライアンス強化を急ぐ。ダン・マット・マーケティング上級副社長は、「マイクロソフトやオラクル、シーベル、SAP、BEAシステムズなどとの提携強化を進めている」としている。加えて、SMB(中堅・中小企業)市場向けにアプリケーションサービスを提供するSIerを中心に販売代理店契約を増やす方針だ。

 パートナー企業の増加にアプリケーション開発者向けサイト「F5デブセントラル」が寄与しているという。会員数は、5月下旬の時点で8500人以上。「四半期の成長率は20%以上で推移している。最近では、当社の製品を活用した最適なアプリケーションサービスの提供について会員間のコミュニケーションが活発化している」という。

 同社は、ウェブアプリケーションに対応した機器のアプリケーション・デリバリ・コントロール市場で05年末の時点で30%を超えるシェアを確保。加えて、レイヤ4-7のネットワーク機器市場では06年1-3月に35%と、トップシェアを獲得している。