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NECとリバーベッド 米リバーベッドからライセンス供与 WAN高速化製品を出荷開始
2006/06/19 17:54
週刊BCN 2006年06月19日vol.1142掲載
ワンブースタは、リバーベッドの基本ソフト「RiOS」をNEC製サーバーに組み込み開発した製品だ。「RiOS」は、TCP対応アプリケーションに対し、帯域を最適化することで、データ送受信の遅延を最小限に抑える。基本性能はリバーベッドのアプライアンス製品である「Steelhead」と同等だが、「当社の技術者が技術ノウハウを蓄積し、サポートするためにも、NEC製サーバーを組み合わせて製品化したほうが、企業に対し的確に対応できる」(NECの丸山巌・第二コンピュータソフトウェア事業部統括マネージャー)と、ライセンス供与の形式にした。
WAN環境の送受信を高速化する製品は、他の外資系メーカーが相次ぎ市場に投入しているが、製品検証を経てさまざまなアプリケーションで安定的に高速化できると判断してリバーベッド製を採用。
NECにも、同様の技術があるが「早期に出荷する必要があり、自社開発では商機を逃す可能性があるため、他社とのアライアンスを決定した」(井上勝己・第二コンピュータソフトウェア事業部長)と、需要が伸びつつある時期に他の国産メーカーに先行して開発を急いだという。
WAN経由のファイルアクセスで同製品を利用しない場合に比べ、最大100倍の高速化が可能。ファイルサーバー統合や遠隔バックアップ、ディザスタリカバリ(災害復旧)などの用途でWANの高速化を求めるニーズが拡大すると見ている。
NECは、同製品と自社ストレージ「iStrage」、バックアップソフトなどを組み合わせ企業へ提供することを検討している。
リバーベッドのケネリーCEOは「当社はベンチャー企業であり、日本市場に早期に製品を浸透するうえで、NECとのアライアンスは非常に重要と考えている。NECには高レベルの技術トレーニングも提供している」と、両社で緊密に連携しながら長期的な市場の開拓をめざす。
今回出荷するワンブースタは、200万円の「ワンブースタ520」(1Uラック)など3モデルを提供。リバーベッドの「Steelhead」には、上位モデルと小規模拠点モデルがあり、今後、この領域の製品ラインアップを拡充することも計画している。
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