【ソウル発】マイクロソフト(MS)は今年7月から、Windows98のセキュリティパッチを含むすべてのサポートを中断すると発表した(5月1・8日号Vol.1136で既報)。この措置を受けて韓国では、国家情報院の国家サイバー安全センター(NCSC)がユーザー保護のためその役割を担当することになった。

 NCSCは今年5月に「Windows98セキュリティガイドライン」を発表したのに続き、6月14日からはWindows98用のセキュリティ脆弱点自動点検ツール「Win98 PC checker」をネット上で配布している。

 このプログラムはパソコン初心者でも簡単に活用できるよう項目ごとにセキュリティ設定方法を説明したセキュリティガイドラインが含まれている。またWindows98の21の脆弱項目を自動点検し、9つの重要脆弱点は自動削除する。

 NCSC側はWindows98ユーザーに自分のPC環境を安全に守るためには今回配布された「Win98 PC checker」でセキュリティ設定をもう一度確認し、セキュリティ脆弱点を確かめなければならないと注意している。

 MSがテクニカルサポートを中断する製品はWindows98、98SE、Meの3種。中断に伴い、新しいコンピュータウイルスからOSを守るために供給されるセキュリティパッチサービスもこれ以上提供されなくなってしまう。

 NCSCによると韓国のパソコンの20%以上(約350万台)がWindows98を使っているため、7月1日からサポートが中断されるとハッキングやウイルス感染などサイバーテロの被害が後を絶たないのではないかと懸念する。

 もちろんWindowsXPやリナックスのような他のOSを使えばいい。しかし韓国の政府機関はMS依存度が高く、Windows98に限らずWindowsの他のバージョンについてもサポートが中断されるようなことがあれば、国家的な騒ぎになることは間違いない。

 MSはさらにWindowsXPのSP1も10月からサポートを中断すると発表、SP2へのアップグレード騒動も起きている。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)