インターネット動画の配信サービスを手がけるシティコミュニケーション(鈴木秀雄社長)は、HD(ハイディフィニション)映像の配信が可能な通信・放送システム「ライブ・ライン・システム」の提供を開始する。まずは、6月末にセットトップボックスメーカー向けにOEMで提供。テレビ会議などの導入ニーズを持つ企業に対して自社ブランドでシステムを提供することも計画しており、今年度(2007年3月期)末に20億円の売上高を狙う。

 MP3と比べて10%以下の圧縮技術を搭載したことにより、ADSL回線によるHD映像の配信を可能にした。鈴木社長は、「個人向け市場でブロードバンド環境が普及している一方で、企業内のネットワーク環境は帯域が狭く、動画が流せないという課題を抱えている。高圧縮のニーズがあると判断したため、システム開発に踏み切った」としている。

 また、ブルートゥースへの対応でワイヤレス回線でも映像配信が可能。これにより、競技場の来場者がスタンドからPDAでリアルタイムに高画質映像の視聴が可能なほか、ショッピングモールの来訪者が携帯電話で映像つきのリアルタイム情報を収集できるようになる。「エンターテインメント関連の運営事業者に対して、集客を高める付加価値サービスの提供につながることを訴えていく」という。

 インターネット動画配信サービス提供のノウハウを生かし、システム導入企業に対してコンテンツに関するコンサルティングもサブビジネスとして手がける考えだ。