アライドテレシスホールディングス(大嶋章禎会長兼CEO)を中心に、ネットワーク関連ビジネスを手がけるアライドテレシスグループは、IP環境でコンテンツ配信やアプリケーションサービスを提供する「IPグローバルネットワークサービスプロバイダー(IP─GNSP)」事業を日本市場で本格化させる。ネットワークの製品開発からシステム構築、コンテンツ配信サービスまでを提供できる体制の整備で、大型案件を獲得することに力を注ぎ、現在の約550億円のグループ売上高を2009年度までに1000億円規模まで引き上げる方針。

 同社はIP-GNSP事業の本格化に向け、国内のコンテンツプロバイダやアプリケーション開発ベンダーなどとのアライアンス強化を進めている。

 コンテンツ配信サービスを事業領域として加え、アライドテレシスの開発力、アライドテレシスネットワークスのSI力などを組み合わせ、グループ全体でアプリケーションサービスを含めたネットワーク事業の拡大を図る。

 アライドテレシスホールディングスの丸山悟COO兼CIOグローバルIR担当は、「製品やシステム構築といった単位で顧客を増やしていくのではなく、コンテンツやアプリケーションを含めたソリューション単位の大型案件獲得に力を注いでいく」としている。

 米国では、すでに実績が出ており、サンノゼ州立大学にIP-GNSPサービスを含めたネットワークシステムを導入した。「米国での実績を生かし、国内でも教育機関にアプローチをかける」という。直販を中心に導入事例を増やした段階で、「販売代理店とのパートナーシップを深め、一般企業への提供拡大も視野に入れている。IP-GNSPサービスを含めたネットワークソリューションが提供できる販売代理店を増やすため、近くパートナー制度を強化する」方針。

 IP-GNSPを事業の柱として確立することで、「今後3年間で1000億円規模を達成できる」としている。

 ネットワーク市場では、音声とデータ、映像の3つの機能を1回線で提供する「IPトリプルプレイ」のシステムに関心が高まっている。丸山COO兼CIOグローバル担当は、「顧客ニーズを先取りし、新しい市場でシェアを拡大していく」ことが重要と判断。国内ネットワーク機器市場での主導権を握る姿勢をみせている。