エス・アンド・アイ(S&I、松本充司社長)のネットワークシステム仮想化ビジネスが徐々に動き始めている。同社は、ネットワークの仮想化をベースに基幹スイッチのリプレース需要を掘り起こすことに加え、サーバー仮想化を含めたシステム案件規模の拡大を可能とした。ネットワーク仮想化システムの導入企業として2006年度(07年3月期)に10社を見込む。

 S&Iでは、ネットワーク仮想化ビジネスの核システムとして「ネットワーク・バーチャリゼーション・ソリューション」を提供している。

 日本IBMとシスコシステムズが協業し、日本IBMのブレードサーバー「ブレードセンター」とシスコのマルチレイヤスイッチ「カタリスト6500」を連携させた“IT基盤の統合ソリューション”を昨年7月に発表。S&Iが販売会社として国内で唯一、システム提案を行うノウハウを持っているという。

 昨年度までは、「ネットワークの仮想化を広めるために、ユーザー企業向けにセミナーや勉強会の開催が中心だった」(伊藤英啓・ソリューション営業本部コンバージド・プラットフォーム統括部長)としている。実ビジネスになり始めたのは今年度からで、「最近ではサーバーの仮想化ニーズが高まりつつあり、その延長でネットワークの仮想化を提案している。そのため、サーバーだけでなく、ネットワークの構築までを含めたシステムとして案件規模の拡大につなげている」という。ユーザー企業については、「現段階で大企業やIDCなどがメインだが、ネットワーク環境が煩雑な環境の企業であれば顧客対象となる」としており、ネットワーク仮想化を切り口に、「基幹スイッチのリプレースを促す」ことでシステムを拡販していく方針。

 「ネットワーク・バーチャリゼーション・ソリューション」は、ネットワークシステムの簡素化や管理コンソールの統合、実環境と同一の仮想化ネットワーク環境の構築、ファイアウォールなどの仮想化による適材適所へのセキュリティ搭載が特徴となる。導入企業は、ネットワークシステムの統合でオペレーションの一元管理やコスト削減が図れるほか、ネットワークシステム稼働時でも仮想化でテスト環境の実施が可能。仮想的にシステムを完全管理できることもメリットとなる。