情報セキュリティコンサルティングサービスのエス・アイ・ディー・シー(SIDC、里吉昌博代表取締役)は、従来のメイン顧客である大企業や政府機関から、中堅・中小企業に顧客ターゲットを広げる。情報システムのぜい弱性診断を行うために、価格を抑えた簡易版パッケージサービスを複数用意して代理店を通じて販売。中堅・中小企業の開拓に乗り出す。同社ではこれまで、多くのコンサルタントを使った長期的なコンサルサービスをメインとしてきたが、簡易サービスを揃えることで業容を広げ、ターゲット市場も拡大させる。

 パッケージサービスとしてラインアップしたのは、企業・団体の情報システム内のぜい弱性を診断する「SENSEI -SCAN(センセイ スキャン)」と、「Trust-Watch(トラスト ウォッチ)」。センセイ スキャンは、SIDCのセキュリティコンサルタントが顧客先に訪問し、システムをチェックして障害を与える部分を指摘する。価格は約50万円から。主に中堅企業を狙う。一方、トラストウォッチは中小企業向けで、コンサルタントを派遣することなく、ネットワークを通じて顧客先のシステムを自動監視する。ぜい弱性など問題が発生した場合は、顧客先に知らせ対処方法を教える。価格は年間約30万円。問題解決作業を請け負う場合は、別途費用が必要になる。京セラコミュニケーションシステム(KCCS)など約20社の代理店を通じて販売している。

 SIDCは、これまでは顧客先の要望にあわせたコンサルティングサービスがメインで、売上高の85%を占めている。顧客は主に大企業や官公庁で、大手のコンピュータメーカーが顧客にセキュリティ製品・サービスを納入する際、コンサルティング部分をSIDCが請け負う体制をつくったことで顧客を増やしてきた。これまで約140企業・団体のコンサルティング案件を手がけた実績を持つ。米国のほか、カナダやロシアなど、世界的に有名な16人の情報セキュリティコンサルタントを抱え、グローバルレベルの最新セキュリティ情報を迅速に入手できる体制を確立していることが武器になっている。

 顧客を増やすためには、大企業・団体だけでなく、中堅・中小企業を開拓する必要があると判断。コンサルタントを効率的に活用し、価格を抑えた簡易サービスメニューを2つ揃えることにした。また、来期には新パッケージサービスを加える計画もある。とくにトラストウォッチの販売には力を注いでいく方針で、今年度(2006年12月期)内に1600件の受注を狙う。