レノボ・ジャパンは、国内事業の売上高を今年度2ケタ成長の軌道に乗せ、「現段階で5位に甘んじているシェアを、今後1-2年でトップグループまで引き上げる」(天野総太郎社長)方針を打ち出した。今年9月1日付で天野氏が社長に就任。直販と間接販売の両方を生かした体制の構築でパソコン販売の強化を図っていく。

 また、シェア拡大に向けて、3月に発売した新ブランド「レノボ3000」シリーズを、SMB(中堅・中小企業)やSOHO向けに販売していく。同シリーズは、デスクトップで5万円台から、ノートで6万円台からと他社に引けを取らない価格帯に設定。「主力ブランド『Think』シリーズで開拓できなかったユーザー企業に、競争力のある価格で販売のアプローチをかけていく。レノボ3000シリーズが、シェア拡大を進めるための中核製品」(天野社長)としている。

 販売では、2種類の販売モデル「デュアル・ビジネス・モデル」の構築を急ぐ。低価格モデルを即納で提供する「トランザクション・モデル」と、CTO(注文生産方式)ベースでパソコンを提供する「リレーションシップ・モデル」の体制を敷いた。

 米IBMが中国の大手パソコンメーカーである聯想集団(レノボグループ)にパソコン事業を売却し、レノボ・ジャパンの設立から、すでに1年以上が経過している。前社長の向井宏氏は、日本IBMとの連携や販売代理店支援の強化を徹底、基盤づくりに力を注いだという。天野社長は、「(私の役割と)前社長の役割は異なる。基盤が整った企業を成長路線に乗せるためにも、直販とパートナービジネスの両方に効果をもたらす販売体制を構築し、競合他社とは一線を画したビジネスを手がけていく」としている。