セキュリティソフト開発・販売のシーア・インサイト・セキュリティ(向井徹代表取締役)は、サーバーとクライアントPCから出るログ(情報の記録)を収集するためのルール作成と、正常に収集できているかどうかを自動監査するソフト「SEER AUDITOR(シーア オーディター)Ver.1.0」を開発、11月17日から販売する。発売後1年間で50社への納入を目指す。ログ収集に関するソフト開発に事業を絞る同社が、収集ルールの作成支援機能ソフトを提供するのは今回が初めて。同社が販売するログ関連ソフトは新製品投入で6ラインアップになる。

 シーア オーディターは、クライアントとサーバーから出るログを収集するルールづくりと、そのルールに基いて正常にログが収集できているかを自動監査する。どのデバイス、何の操作履歴情報をログとして収集・保存するかといったルールづくりを支援。そのルールに基づいてログが収集・保存されていなければ警告を出す。ログは、内部統制の観点から企業にとって必要不可欠な情報となり、ログ収集ソフトの需要も高まっている。ただ、クライアントやサーバー、ファイアウォールなどのさまざまな機器から出るログ収集のポリシーづくりは、「システム管理者の負担が大きい」(古田英一朗・取締役執行役員ビジネス統括本部長)という。情報処理推進機構(IPA)が進めていた「2004年度第一回情報セキュリティ対策事業」において採択を受け商品化。対応OSはウィンドウズに加え、レッドハッドのLinux。価格はオープンで代理店により異なる。

 シーア・インサイトはこれまでログ収集関連ソフトにビジネスを絞り、これまで5製品を開発してきた。(1)クライアントのログ収集(2)サーバーのログ収集(3)サーバーログの格納ソフト(4)サーバーログの監視(5)ログ解析――の5つで、オーディターの投入により一連のログ収集に必要な製品が揃ったことになる。

 同社ではオーディターの販売だけでなく、今後新製品を複数投入しラインアップを増強する計画。年内にはログの格納ソフト「SEER LogHost(シーア ログホスト)」の新版を発表する。

 また来年には、携帯電話を使った個人認証システムをリリースする予定。携帯電話のカメラを使い、正規のユーザーが撮影した映像を認証サーバーに登録し、複数枚用意された画像のなかから、撮影した映像を選ぶことで認証する仕組みという。来年にはログ収集だけでなく、認証ソフト市場にも進出する。