スマートフォンカードの販売など国際電話サービス事業を手がけるブラステル(田辺淳治/川合健司共同社長)は法人向けにASP型のIPセントレックスサービス「Basic」を来年1月から提供する。

 今年末までを試験提供期間とし、現段階はモニター企業を開拓しているところだ。低価格の利用料金を武器にベンチャー企業やSMB(中堅・中小企業)を顧客として獲得していく。5年後に売上高を現状の10倍にあたる970億円規模に引き上げる。

 同サービスでボイスメールや不在転送、着信規制などの機能を提供。ユーザーはIP電話機のほか、パソコンや携帯型のWifiフォンなどで通話することができる。ASP方式のため、導入後すぐに利用できることに加え、パソコンのブラウザ上で簡単に操作できることが特徴。電話回線とデータ通信回線を1つの高速ブロードバンド回線に統合していることから、従来のPBXを社内に構築したままの利用を可能としている。

 利用料金は、1ユーザーあたり月額1575円と低価格に設定した。田辺社長は、「低コストですむことに加え、IPの効果を訴えることでユーザー企業を獲得する」としている。

 現段階は試験期間で、無料で提供している。同サービスの営業責任者である伊藤良光・コーポレート事業本部長は、「約10社をモニター企業として獲得した。すべての顧客から利便性が高いとの声を聞いていることから、販売時の手応えを感じている」という。田辺社長も、「Wifiフォンを外出先で通話料がかからない携帯電話として活用できるといったモバイル性について、メリットは大きいと認識するモニター企業が多い」と訴える。同社では、サービス提供開始後の1年間で60社、3年後には300社以上のユーザー企業を獲得する計画。