IT調査会社のノーク・リサーチ(伊嶋謙二社長)は、2006年度上期(04-09月)のPC(IA)サーバー出荷状況を明らかにした。市場全体では、同社が調査を始めた97年度以来最多の出荷台数を記録し、好調ぶりを印象づける結果となった。

 今回のレポートによると、市場全体の台数は対前年同期比13.0%増の27万120台で、金額が0.7%増の1374億円。ノークでは、景気の回復に合わせIT投資も増加したことを好調の要因にあげている。ただ、顧客の業種ではバラツキがみられたという。製造業、流通業、インターネット関連サービス企業での導入が多く、金融業、証券、自治体は「需要の一巡感があった」(伊嶋社長)としている。

 シェア争いでは、NECが引き続きトップを維持するものの、2位だったデルを3位の日本ヒューレット・パッカード(日本HP)がかわす変動があった。

 昨年度1位のNECがシェアをさらに伸ばしてトップを堅持。台数では29.6%、金額では26.2%のシェアを獲得した。ノークの調べによると、「NECは公共関係で約2万2000台の大型案件を獲得した」ようで、シェアアップに大きく貢献した。2位は順位に変動がみられ、3位だった日本HPがランクイン。「日本HPは流通業向けに約5000台の大型案件をまとめるなど販売を伸ばしたが、一方のデルは不調だった。前期に獲得した大型案件も上期はなく不調が目立った」とノークでは分析している。シェア争いは、1位のNECが2位に9.2ポイントの差をつけ一歩リード。2位グループで日本HPとデル、3位以下で富士通、日本IBM、日立製作所などが続く。メーカーを3区分する構図が鮮明になった。

 今年度通期の見通しでは、製造・流通業やxSP関連の需要が強いとして、台数で前年同期比10.4%増の57万4120台としており、引き続き好調ぶりをキープするとみている。

 ノークのデータには、電子情報技術産業協会(JIETA)の統計調査に出荷台数・金額を提供している主要サーバーメーカーのほか、JEITAにはデータを出していないデルの販売データも含んでいる。