弥生(飼沼健・代表取締役兼代表執行役社長)は都内で会見を開き、ネットワーク版の拡張性と堅牢性を備えた販売管理ソフトウェアと顧客管理ソフトの最新バージョンを4月20日に販売開始するほか、札幌市にカスタマーセンターと中国・大連に開発子会社を4月中に新設することを正式に明らかにした。また、初夏には給与ソフトのネットワーク版をリリースすることも公表。「家電量販店向け販売を例年以上に伸ばし、ネットワーク版の販社も増やす」(飼沼社長)ことによって、業績拡大を狙う。

 販売管理ソフトは、今回の出荷でネットワーク、プロフェッショナル、スタンドアローンのすべてを最新版にした。ネットワーク版は「弥生販売NE06」を発売後、初めてのバージョンアップ。名称を「弥生販売07ネットワーク」に変更し、プロジェクト別の集計機能など、中規模事業所のニーズが強い新機能を新たに搭載した。

 販売管理ソフト「弥生販売07」のプロ版とスタンドアローン版は、ネットワーク版のコードへと移行し、台帳管理の利便性や請求・回収・入金管理を可能にするため、機能性を高めるなど改良した。いずれも今回の新版からマイクロソフトの無償データベース「SQL Server2005 Express Edition」を採用し、データ容量を従来の1ギガバイトから4ギガバイトに拡張。顧客管理ソフト「弥生顧客07」は、2年ぶりのバージョンアップで、印刷機能や操作性を向上させている。

 初夏には給与ソフトで同社初となるネットワーク版をリリースする計画。「ネットワーク版は、販・財・給の基幹システム製品が揃い、SIerなどに販売機会をより一層提供できる」(竹之内学・執行役員)と、期待する。

 一方、4月には、札幌市にカスタマーセンターと品質保証部門の拠点を新設する。現在同社には大阪市に同様のセンターがあるが、「災害などに備え、リスク分散する。札幌拠点は将来的に100席体制にする」(飼沼社長)という。中国・大連には、ライブドアが保有していた人員を採用するなどで、100%子会社の「弥生(大連)軟件開発有限公司」(敷地面積500平方メートル)を設立。ソフト開発の早期化などを充実させる方針だ。

 弥生製品のユーザー数は、今年2月末で60万件を突破。このうち、有料のサポート契約数が13万件に上っている。