マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は、開発者やシステム運用担当者を対象としたオンラインセミナーを拡充する。これまでマイクロソフトの担当者がSIerやISVなどに出向いてセミナーを開く“出張ワークショップ”の拡充に力を入れてきたが、これに映像を活用したオンライン方式を加えることでセミナーの参加者数を増やす。来年度(2008年6月期)以降に完成予定の次世代サーバーやデータベースソフトなど大型商材のスムーズな拡販に備える狙いもある。

 マイクロソフト製品が大企業や官公庁で使う大規模システムに浸透するにつれ、製品に精通した開発者やシステム運用担当者の不足が深刻化していた。昨年からSIerやISVなどに出向く出張ワークショップの開催に重点を置いており、今年度末までに350回、延べ5000人が参加する規模へと拡大してきた。

 しかし、全国に100万人余りいる開発者や運用担当者の母数に比べればわずかな数で、マイクロソフトが開催した他の大規模セミナーを合わせても参加者数は延べ2-3万人に過ぎない。「母数に対するセミナー参加率の少なさが課題」(北川裕康・業務執行役員本部長)だった。今後は映像を利用したオンラインセミナーを活用し、従来型のワークショップやセミナーと合わせることで来年度末までに延べ20万人の参加を見込む。

 オンラインセミナーは、セミナーを生放送する“ライブ中継型”、録画した映像をユーザーが視聴する“オンデマンド型”、セミナー中に対話や質問ができる“ライブミーティング型”など複数の方式で提供する。来年度末までに200種類を超える番組本数を制作する計画を立てている。

 今年度はVistaやOffice新版などクライアント向けの大型商材の投入が相次いだが、来年度以降にはサーバーやデータベースなどサーバー向け大型商材が完成する見通し。また、業務システムのDynamicsシリーズなどこれまでと系統の違う製品も出てきている。開発者や運用担当者向けのセミナーを拡充することで、新製品のスムーズな拡販に結びつける考えだ。

 既存製品のセミナーはオンラインを中心に展開し、教授法などが十分に確立していない次期製品のセミナーは直接顔を合わせるオフラインを中心にするなど、「オンとオフを効率よく使い分ける」方法を取り入れることも視野に入れる。