沖電気工業(OKI、篠塚勝正社長)と太平洋セメント(鮫島章男社長)は11月5日、構造物の維持管理を目的として、パッシブ型センサー付きRFIDを活用した「ひずみ計測システム」の共同開発に成功したと発表した。

 構造物に作用するさまざまな荷重や劣化によって生じる変位・変形を、電池を搭載しないパッシブ型ひずみセンサー付きRFIDタグを用いて測定するもの。あらかじめセンサー部分を取り付けた鉄筋をコンクリートに埋設しておけば、約10×10-6(マイナス6乗)ひずみの分解能で測定できる。また、温度センサーとして使用するサーミスタを備え、温度によって生じる変形を補正できる。

 同システムは、OKIの開発したセンサー対応RFID用LSI「ML7216」「ML7216」のセンシング機能を引き出すセンサー対応リーダライターとソフトウェアを使用する。周波数は水分による干渉の影響が小さい13.56MHz帯を使用し、コンクリート構造物に埋設して使用でき、構造物の耐久性を低下させる心配がない。

 今後、太平洋セメントグループでは、コンクリートソリューションの提案のひとつとして活用し、08年4月をめどにグループ企業の太平洋コンサルタントから試験販売を開始。システム設置後の構造物調査を含め、コンクリートコンサルタント事業の拡大を図る。