国内SMB向けERP市場は2010年度に1000億円を超える──。IT調査会社のノークリサーチ(伊嶋謙二社長)は、SMB(中堅・中小企業)向けERPパッケージのライセンス売り上げが今年度785億1000万円になるとの見込みを示した。08年度以降は年率平均8%で成長し、10年度に1044億9700万円になると予測。03年度実績は515億3200万円で、予測通りに進めば7年間で約2倍の市場規模に成長することになる。

 調査は8-11月に実施、29社のERPベンダーへの取材をもとに分析・予測している。SMBは年商500億円未満と位置づけた。河田裕司・研究員は予測数値について、「年商500億円未満のERP普及率は現状25%程度で低い。新規顧客が多く、3年先をみても安定的な成長が見込める」と説明。また、ERPのSaaS化は「基幹システムのサービス化は直近では考えにくい」と予測している。パッケージの販売額を下げる要因にはならないとした。

 06年度の実績は722億4900万円。年商50億円以上300億円未満の企業への販売がとくに伸びた。03年度と06年度を比較した場合、50億以上100億円未満では43.4%増、100億以上300億円未満では56.5%伸長した。06年度の製品別シェアは、1位は富士通の「GLOVIA smart」が4年連続で獲得。2位は「Smile α AD」(大塚商会)、3位は「OBIC7 ex」(オービック)と、大きな順位変動はなかった。