ディストリビュータの丸紅インフォテック(天野貞夫社長)は業績不振が続くなか、2008年度(09年3月期)に最終損益で黒字になる見通しを明らかにした。売上高を伸ばすよりコスト削減策で利益を確保。土台を固めることで規模の拡大を進める方針だ。

 今年度(08年3月期)中間期の連結業績は、売上高が666億円(前年同期比0.6%減)、最終赤字が14億700万円(前年同期は1億900万円の赤字)だった。通期は、売上高1482億円(前年度比3.0%増)と増える見込みであるものの、最終赤字では14億5000万円と中間期よりも広がる見通し。「今年度は、すべての“ウミ”を出し切ることに専念する」(天野社長)ためとみられる。コスト削減に向け、リストラにも踏み切る予定だ。

 同社は、丸紅建設や丸紅設備などグループ内で複数社のトップを務めた経験を持つ天野氏が今年6月、社長に就任した。天野体制のもと、親会社である丸紅の100%子会社になることを決断。今年11月には上場を廃止した。「業績不振の最中に独立独歩でビジネスを手がけるのは危険」と判断したためで、今後は「丸紅グループ内でのポジションを確立することで、成長路線を築き上げることに力を注ぐ」としている。また、丸紅グループ内の連携にも着目しており「徐々にではあるが進んでいる。来年度には具体的なアライアンスが実現できる」と自信をみせる。

 将来的な業績見通しについては、現段階で3か年の中期計画を策定中。具体的な計画は今後詰めるものの、「売上至上主義にはならない。あくまで利益を追求した方針を打ち出す」としている。そのため、売上高として「現在の1500億円弱から3年後で100億円程度のプラスとイメージしている」という。中期計画は、来年2月までに具体化する予定だ。

 事業面ではEC関連ビジネスを強化。今年度下期で担当役員直轄の専門組織「eビジネスディビジョン」を設置。「単なる物売りで終わらない提案型のビジネスを手がける」ことを掲げている。